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ダイニングテーブル不要論〜あえて置かないLDK空間インテリア〜

ダイニングテーブル不要論〜あえて置かないLDK空間インテリア〜

  

いわゆるLDK空間のある住居を新築、リノベーションされる際に「ダイニングテーブル」をどうするか?キッチンやリビング家具とのデザインの調和についてや、置くと空間が狭くならないかな?と悩まれている方も多いのではないでしょうか?

 

 

LDK空間 つまり リビング、ダイニング、キッチン空間ですので、ダイニングスペースには当然ダイニングテーブルが無ければダイニングスペースでないだろ!食事をする場所がいるのでダイニングテーブルが必要!と置く事を前提でLDK空間のインテリアを考えられるのが一般的でしょう。

 

 

しかし、ここではあえてダイニングテーブルを置かない場合のメリット及び、ダイニングテーブルの代わりになるスタイルの提案・LDKインテリアプランニングについてお話します。

 

 

▽キッチン関する記事も併せてご覧ください。

WAILEAオーダーキッチン~理想の住生活空間を求めて~

 

 

【目次】

1:ダイニングテーブルを無くすメリット

物理的にLDK空間を広く使える
視覚的にもより広く感じる
DK空間のインテリアを統一し易い
機能動線が効率的になる事がある
空いたスペースに個別機能性をあげたスペースを確保できる

2:代わりの食卓機能
床座スタイル
ソファダイニングスタイル
キッチンダイニングスタイル

3:壁付きキッチンの場合

4:まとめ

 

 

 

1:ダイニングテーブルを無くすメリット

 

まず、ダイニングテーブルを置かないメリットとして下記があげられます。

 

・物理的にLDK空間を広く使える

当然の事ですが、ダイニングテーブルやチェアを置くスペースが不要になりますので、空間が広々とします。それによりより大きなキッチンやリビングソファ・リビング家具を設置できたり、ゆったりと過ごす空間を確保することが出来ます。

 

 

 

例えば、14畳の対面式キッチンのあるLDK空間においてダイニングテーブルを無くした事で、リビング側スペースが6畳から8畳分使えるようになります。(図1→図2)

【図1】

【図2】

 

 

・視覚的にもより広く感じる

ダイニングテーブルの高さは720㎜程度。ダイニングチェアの背もたれ高さは800㎜程度なのですが、先ほどの図面1のようなレイアウトの場合リビング側からキッチン側を見ると間にダイニングテーブルが、逆にキッチン側からリビング側を見るとダイニングテーブルが視界に入ってしまい視界を遮ります。

 

【図面3】

 

そうするとLDK空間の広がりを損ないますのでダイニングテーブルがない方が視覚的に広々と感じる事が出来ます。

 

【図面4】

 

 

・LDK空間のインテリアを統一し易い

LDK空間に設置する家具として、キッチン・キッチン収納、ダイニングセット、リビングソファセット・リビング収納と大きくわけて3要素あります。そして、キッチンは建築設計中にデザイン・仕様を決めて建築工事中に設置しますが、ダイニングセットとソファセットは少し後から決めて、入居後に置き家具として配置するのが一般的です。

 

 

建築設計中にすべてコーディネートしたり、すべて統一したデザインで制作するならいいのですが、バラバラに決めるとどうしてもLDK空間のトータルコーディネートが難しくなります。ダイニングテーブルを無くしてキッチンとリビング家具の2票素にすればインテリアを統一し易いという事です。

 

 

 

・機能動線が効率的になる事がある

LDK空間の間取り・キッチンのレイアウトによりますが、機能動線が効率的になる事があります。例えば、下記のレイアウトの場合、キッチン作業スペースに立ってキッチンカウンター上で料理をお皿に盛りつけてから、反対側に回り込みダイニングテーブルに料理を振り返り動作で配膳する動線になります。

 

【図面5】

 

 

 

レイアウトをキッチンとダイニングスペースを一体型にしたレイアウトでは横移動だけで機能的に効率良く配膳できます。

 

【図面6】

 

 

 

但し、一般にキッチンカウンター高さはH=850、ダイニングテーブルの高さはH=700 で一般にダイニングチェアはH=700のテーブルの高さに合わせているので、座面が高いスツールタイプの椅子を組み合わせる必要性があります。

 

 

 

・空いたスペースに個別機能性をあげたスペースを確保できる

ダイニングテーブルの主用途は食事をするテーブルなのですが、実際のところ物置き場、料理時の作業スペース、子供の宿題する場であったり、書斎のない住居では仕事場や読書する場であったりと多機能な用途として使われている事が多いです。多機能性を有したダイニングテーブルは便利な存在ではあるのですが、その反面常に散らかっていたり、使いにくかったり、別用途の家族と同時間にバッテイングしたり不便な事も多々あります。

 

 

ダイニングテーブルを無くす事により物理的なスペースの余裕ができますので、壁面収納を増やし収納増やし整理し易くしたり、ライティングデスクを壁面収納に組み込み使用時のみオープンになる勉強スペース、仕事スペースを設けたり出来ます。個別用途に最適な機能を持たせるので、汎用的なダイニングテーブルより使いやすく整理し易いのは言うまでもありません。

 

【図面7】

 

以上のようにダイニングテーブルを無くしてしまえば様々なメリットがある事をお分かりいただけたかと思います。

 

では、ダイニングテーブルを無くして「どこで食事するのか?」という事になるのですが、次に代替の食卓機能スペースについてお話します。

 

 

2:代わりの食卓機能

 

ダイニングテーブルを無くして、食卓機能を持たせる方法として3つのスタイルが考えられます。

・床座ダイニングスタイル

・ソファダイニングスタイル

・キッチンダイニングスタイル

 

それぞれについてメリット・デメリットがありますので詳しく見ていきましょう。

 

 

・床座ダイニングスタイル

 

 

リビングソファに組み合わせるローテーブルを大きめのサイズにして椅子ではなく床に座り、そこに食卓機能を持たせるスタイルです。昭和初期の日本の狭い住宅ではいわゆる「茶の間」としてこれが標準でした。

 

【図面8

 

 

デメリットとして・・・

・食事を運ぶのまでの動線が遠くなる

・「食事する場所」と「くつろぐ場所」が同じになりますので、食後すぐに食器を片付けなければならない

・床座スタイルなので、人によって、立座りが動作が大変、座っている状態が辛い場合がある

・ダイニングテーブルで食事以外の仕事や趣味活動をする場合がありますが床座スタイルは作業しにくい

等があげられます。

 

正し、これは床下スペースや床構造によりますが、掘りこたつ風にすればある程度解消されます。

 

 

 

座卓ダイニングスタイルの事例

 

MD-806-180 AD CORE

 

MD804 AD CORE

 

リビングテーブルMD-106H AD CORE

 

 

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・ソファダイニングスタイル

 

 

ダイニングテーブル・ダイニングチェアセットとソファ・ローテーブルセットを融合させたような座面の高いソファーチェアーとテーブルを組み合わせたソファダイニングです。本来のリビング空間に食卓機能を持たせる点は床座スタイルと同じです。

 

【図面9】

 

通常の椅子を同じ高さの座面ですので、床座スタイルのデメリットつまり、人によって、立座り動作が大変、座っている状態が辛い、ダイニングテーブルで食事以外の仕事や趣味活動をする場としても作業しにくいという事はありません。

 

 

その他メリットとして・・・

・ソファダイニングチェアは脚付が多く、脚付ソファは重苦しくなく床面の視線が通るので床座スタイルより、床面に対しては広く感じる

・脚付ソファは通常のソファと比べて掃除するのが簡単

・重さも軽いので気軽にレイアウトチェンジができる

 

逆にデメリットとして・・・

・食事を運ぶのまでの動線が遠くなる

・「食事する場所」と「くつろぐ場所」が同じになる為、食後すぐに食器を片付けなければならない

・通常のリビングソファー、ローテーブルより高さがあるので、床座スタイル程部屋が広く感じられる事はない

・作業し易いソファである代わりに、通常のソファと比べてゆったりと座れるソファではない

 

 

ソファダイニングスタイルの事例

 

 

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・キッチンダイニングスタイル

 

キッチンにカウンターやテーブルを組み込みキッチン自体に食卓機能を持たせるスタイルです。対面キッチンでリビング側にカウンターを設置する事例は多くありますが、これもキッチンダイニングスタイルの1種です。

 

 

但し多くは奥行も狭く横一列なだけで、ダイニングテーブルというよりカウンターになるので、家族2人や朝食をとる分にはいいですが、家族3,4人で夕食をとるスペースというわけではありません。

 

 

例えば畳14畳のキッチン、ダイニング、リビングが一直線に並ぶLDK空間(図面10)にダイニングテーブルを無くし、

 

【図面10

もっと大きなテーブルをキッチンと一体型にしたのが図面11、12です。

【図面11

【図面12

 

 

メリットとして・・・

・食事を運ぶのまでの動線が近くなる

・キッチン、ダイニングテーブル一体型なのでインテリアの統一性がでる

 

 

デメリット(注意点)として・・・

・一体型なので置き家具程簡単に交換できないので、家族構成に変化があった場合は部分的な改装する必要がある

・従って将来のライフスタイルの変化を想定して作らないといけない

・既成のキッチンではあまりない一体型キッチンですので基本的にはオーダー製作になるので手間がかかる。但しそれ以上にキッチン単体だけでなく、LDK空間全体のインテリア含めオーダー設計するのでよりインテリアの統一感がでる

 

 

キッチンダイニングスタイルの事例

 

 

キッチンの事例はこちらから

 

 

 

別のレイアウトとして、図面13のような、15.5畳のキッチンとダイニングの並びの横にリビング空間があるマンション等の集合住宅によくある間取りを例にしますと、

 

【図面13

 

 

図面14のようにアイランドキッチンとダイニングテーブルを直列につなげ合わせれば、リビング側からキッチン側を見た視界も統一されより広く見えます。

【図面14

 

 

キッチンダイニングスタイル(キッチンにカウンターやテーブルを組み込みキッチン自体に食卓機能を持たせるスタイル)は既製品にはまだ少なく、デザインや仕様も限られているため、オーダーで作成する事をお勧めします。家族構成やライフスタイルに合わせて設計でき、キッチン単体だけでなく、LDK空間全体のインテリア含めオーダー設計するのでよりインテリアの統一感を出すことが出来ます。

 

WAILEAでは、キッチンダイニングスタイルはもちろん、ダイニングキッチン空間のプランニングのご相談を賜っております。お気軽にお問合せくださいませ。

 

 

 

 

3:壁付けキッチンの場合

 

 

 

さて、ここまで図面10 図面13の対面キッチンのレイアウトをベースにダイニングテーブルを無くした場合のレイアウトについて事例をあげました。それでは、壁付キッチンの場合はどうでしょうか?

 

壁付キッチンレイアウトの場合は、別記事「キッチンのレイアウト〜キッチンの種類と配置について」にも記載していますが、キッチン作業場スペースとダイニング食事スペースが共用化されますのでスペース効率がよく、ダイニングテーブルを設置しても8畳分のリビングスペースを確保することができる為、ダイニングテーブルを置くことをオススメします。

 

それだけでなく、リビング側から直接キッチンの表面(作業側)が見えてしまい生活感を感じさせる理由から、暗示的にキッチン空間とリビング空間を区切るダイニングテーブルはあったほうが望ましいと考えます。

 

図面15は14畳のLDKレイアウトです。

 

【図面15

 

その場合LDK空間においてダイニングテーブルが中心的存在になるので、LDK空間の床、壁、キッチン、リビング家具を決める際には、どのようなダイニングテーブルにするのかを決めてから、しっかりイメージしてから決めてことが大切です。

 

キッチン選びは、まずダイニングテーブルから

 

 

壁付けキッチンの場合のダイニングテーブル事例

 


AD CORE ダイニングテーブルMD-905 

 


AD CORE ダイニングテーブルMD-107L 

 

 

ダイニングテーブルはこちらから

 

 

或いは、キッチン本体と一体型にはしないが、キッチンや壁面収納とともにダイニングテーブもオーダー製作する方法もあります。

 

【図面16

 

 

同時にオーダー製作すれば、例えばキッチンカウンターとダイニングテーブルカウンターの素材、色、ディテールを統一させたり、LDK空間全体のインテリアデザインをすることが出来き、機能的にもデザイン的にも理想の空間を手に入れる事ができます。

 

 

4:まとめ

 

 

以上、ダイニングテーブルを無くすメリット及び代わりの食卓機能についてお話してきました。一般的に多い15畳前後のLDK間取りを事例にしましたが、LDK空間をデザイン的に統一し空間を広く見せる為には、ダイニンウテーブルを無くすメリットが多いというのが実感です。

 

もう少し狭い10〜12畳程度のスペースに対面キッチンを設置したLDK空間ならなおさらです。

 

くつろぐ空間と食事する空間が一緒になる、又はダイニング一体型キッチンをオーダー製作する、将来のライフスタイルの変化を想定しないといけない等、生活者のライフスタイルによりけりではありますが、新築やリノベーションされる方は一度検討してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

キッチンに関する下記記事も合わせてご覧ください。

 

 

 


 

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