洗面所手洗い~蛇口(水栓)の種類と選び方~毎日使うからこそ、こだわりを!

2020.09.27

2020.9.27 更新 

顔を洗ったり、歯を磨いたり、身支度や掃除を行ったり1日を通して、家族みんなが毎日使用する洗面所。洗面所に置かれている、洗面化粧台の収納やカウンター、収納家具、鏡の仕様なども使い勝手を大きく作用しますが、「蛇口(水栓)」が洗面所の中心となるとても大切なアイテムのひとつです。

 

今回は、そんな洗面化粧台の「水栓」に注目してご紹介いたします!    

 

【目次】

1:水栓金具とは

2:手洗い水栓の種類

   単水栓と混合栓 自動水栓
   温度調整の方法
   水栓の設置場所 カウンター面と壁面
   水栓(吐水位置)の高さ
   吐水の出方及び切り替えタイプ
   引き出しホースの有無
   ポップアップ棒の有無

3:選び方のポイント

   水栓単体だけ見ては駄目
   空間・ライフスタイルイメージが大事
   水栓から空間デザインをイメージする方法も

4:まとめ    

 

 

1:水栓金具とは

そもそも「水栓金具」って一般的は聞きなれない言葉かと思います。「水栓金具」とは給水設備で開閉操作を行うものの総称で、ハンドルやレバーを回して開閉や水量を調節する機能を有した設備機器の事です。より馴染みやすい言い方で「蛇口」と呼ばれることが多いでしょうが、蛇口を製造しているメーカーや建築業界の人達は「水栓」(英語で言うとfaucet)という表現する事が多いです。ここでは、「水栓」という呼称で統一してお話します。   水栓とひとことで言っても、キッチン用、洗面化粧台用、バスルーム用など使う場所や用途によって様々な種類があり、更にメーカーや仕様によって機能性やデザインも大きく変わってきます。ここでは、洗面用手洗い水栓について取り上げます。

▽キッチン水栓についてはこちら    

 

 

2:手洗い水栓の種類

手洗い水栓といっても、機能・仕様の違う様々なタイプの物があります。それぞれの機能・仕様は同列に分けれる訳でない(それぞれの機能・種類の組み合わせになる)ので、ひとつひとつの機能・仕様項目についてご説明します。  

 

・単水栓と混合栓 自動水栓

 

単水栓と混合栓

温度調整できないのが単水栓、温度調整できる機能がついた水栓を混合栓と言います。

 

 

単水栓の多くはそのまま水道水を出す使い方をしている事が多いですが、単水栓までの給水管にサーモスタット(温度を調整するための装置)を設置する事により、一定温度のお湯を出す使い方をする場合もあります。

 

自動水栓が多いですが、冬場の公共トイレの手洗いなどそうしている場合が多いですね。   混合栓は、ハンドルやレバーを操作する事により真水の温度から45度ぐらいまでのお湯を調整できる水栓の事です。その混合する方法(操作方法含め)もいくつかあるのですがそれは次にお話します。  

 

 

自動水栓

吐水量をレバーやハンドル操作でなく手をかざすなどセンサーで吐水止水する水栓の事を自動水栓といいます。

主に公共トイレの手洗いや病院や高齢者施設に使用される事が多いですが、最近では住宅内のトイレ手洗いや洗面所の手洗いに採用される事も多くなってきています。

 

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共にセンサーで吐水止水を行うだけで、温度調整機能はありませんのが、別に温度調整レバーを設置したものもあります。  

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また、センサーでなく、タッチ操作で湯量や湯温を調整できる水栓もあります。  

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タッチ式水栓は主に、キッチン水栓において、洗い物をしている時様にいちいちレバーを操作する事なく一時止水吐水できる便利な機能として先行して商品化された経緯がありますが、今後洗面手洗いにおいても自動化の流れが来るかと思われます。

 

     

 

 

・温度調整の方法

混合栓の湯温度の調整方法はいくつかあるとお話しました。温度調整の方法により湯温調整操作方法も違います。温度調整の仕方は、「ツーバルブ」「シングルレバー」「サーモ」の三つがあります。それぞれの違いメリット、デメリットについてお話します。  

 

ツーバブル水栓

ツーバブル水栓とは「水」と「お湯」(給湯器からのお湯)の量をそれぞれのハンドルで調整し(回転操作)好みの温度に調整するタイプで、温度、水量を調整するのにそれぞれのハンドルを操作する事になります。また、この操作方法は、水栓の形状が、ハンドル、吐水口、ハンドルと3つに分かれているのが特徴でカウンター設置に際し3つの開口穴が必要ですのでスリーホール水栓とも呼ばれたりします。

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日本にシングルレバーが普及する前はこのタイプが主流でしたが現在は日本国内においてあまり見られません。海外特にアメリカではこのツーバブルが採用されています。メリットとしては、構造上、水栓のデザインの自由度が高い、シングルレバーに対して吐水量が多い(ですので浴室の湯溜め水栓にはまだ多く採用されています)という事があげられます。

 

   

 

 

シングルレバー水栓

これは、水栓本体にカートリッジといわれる、「水」と「お湯」を調整する部品で、レバー1本で温度と吐水量を調整(回転、上下操作)できるタイプです。

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レバー1本、片手操作で直感的に操作できるというメリットがあります。デメリットとしてカートリッジを本体内部に食い込む関係上、水栓の形状デザインに制約がでる、ツーバブルにくらべて最大吐水量が少ない(とはいっても手洗い機能において十分な吐水量はあります)という事があげられます。

 

 

サーモ水栓

サーモスタットカートリッジという部材を組み込んでいて温度を一定に保つ事に優れています。操作方法はハンドルを回転させて好みの温度に設定します。温度を一定に保つのに優れている事から、手洗い水栓より浴室の水栓(シャワー)に使われる事が多いです。

 

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このハンドルでは温度設定のみで吐水量は調整できないので吐水量を調整するハンドルは別になります。手洗い水栓にはあまり採用されていないのですが自動水栓に温度調整機能をつかる場合や ビジネルホテル等UBバスなどで、手洗い、シャワー水栓を兼用させる場合の手洗い水栓(サーモデッキシャワー水栓)としての採用などがあります。

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シングルレバーに対して、温度を一定に保つというメリットはありますが、コストが高めで操作が2つのハンドル操作になるというデメリットがあります。  

 

 

・水栓の設置場所 カウンター面と壁面

  次に、水栓の設置場所ですが、カウンターや洗面器の水平面に設置するタイプと壁面に設置するタイプがあります。壁面設置タイプには埋め込み式タイプと挟み込み式タイプがあります。    

 

カウンター面設置

ほとんどの水栓がこのタイプになります。固定方法はカウンターや洗面ボールに水栓を差し込み下からナットで挟み込んで固定します。

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ツーバブル水栓に関しては本体(バルブ、配管)をカウンター下部に設置し上からナット等で固定しその上で、吐水口やハンドルを設置します。

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壁面設置と比較して、壁面に水栓を設置するための準備(納まり、下地)が不要で、水栓までの給水管は止水栓がカウンター下部にありますので施工、メンテナンス性もよくほとんどの水栓がこのタイプです。    

 

 

壁面設置

水栓を壁面に設置するタイプで、カウンター面がスッキリするというデザイン的要素でこのタイプが採用される事が多いです。

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  固定方法も2タイプがあり、水栓本体を壁の中に埋め込むタイプとカウンター面設置タイプと同様、壁面に挟み込みで固定するタイプがあります。   水栓本体を壁の中に埋め込むタイプは、建築壁面にそのまま設置できる半面、壁内に本体を設置するために開口や固定する下地が必要になってくる(ですので、開口あけれない構造体がある場所には設置できません)給水管がすべて壁内配置ですので施工性、メンテナンス性が悪いといったデメリットもあります。

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  壁はさみ込みタイプは、壁面(実際にはふかした壁面)や洗面ボールの立ち上がり部分に挟み込んで設置するタイプで 施工性やメンテナンス性がはいいですが、その分ふかし壁面を設置しまた挟み込むためにメンテナンス開口を設置する等の準備が必要となります。  

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また、フカシ壁面の設置の有無や設置位置の自由度(躯体があるか所に設置できない)など、上記2タイプのデメリットを補った商品もあります。

 

水栓単体機能だけでなく、アメニティ置きやティシュBOX タオル掛けなどのユイットを組み合わせる水栓なのですが、この商品はこのBOXの中に給水管が仕込めるようになっています。 つまり、挟み込み式でなくふかし壁等不要で、本体で壁内に埋め込む必要もなく、給水管も壁内でなくこの水栓ユニット内ですので、構造体があるか所にも吐水位置をもってこれるという商品です。    

 

 

・水栓(吐水位置)の高さ

次に水栓(吐水位置)の高さについてです。 壁設置タイプは自由に設置高さを決めれますが、カウンター設置タイプの水栓は水栓自体の大きさで吐水位置が変わってきます。メーカーや商品の種類によって、それぞれ吐水位置の高さは違うのですが、大きくわけて「通常タイプ」と「トールタイプ」があり、組み合わせる洗面ボールとの関係でどちらかに決めます。  

 

通常タイプ

基本のタイプになりほとんどの手洗い水栓のベースがこのタイプです。吐水口の高さはおおよそ50㎜〜120㎜ぐらいのタイプです。カウンター一体型洗面ボールや、埋め込み式陶器洗面器、水栓設置穴付き洗面器などにはこの通常タイプの水栓を組み合わせます。

 

 

 

トールタイプ

吐水位置が150㎜以上のものをトールタイプと言います。主にメーカーは通常タイプの水栓デザインをベースにトールタイプの水栓を作ります。

 

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水栓設置穴のない置き型洗面ボールと組み合わせます。

 

 

また、その他の場合、手洗い時水跳ねの懸念はでてきますが、バケツや花器などの深い入れ物に水を入れたい場合は吐水位置と洗面器面との高さが必要ですので水栓設置穴ののない置き型洗面ボール以外でも組み合わせる事もあります。  

 

 

 

・吐水の出方及び切り替えタイプ

次に水の出方についてです。水の出方は、大きくわけて 「整流」、「泡沫」、「シャワー」があります。  

 

シャワー

シャワーは浴室のシャワー水栓のように、広い面の別々の穴から水が出るタイプで洗面所水栓にこの機能のついた水栓は、主に手洗いだけでなく、物の洗い物がメインである洗面所で髪の毛を洗うなど、キッチン水栓や浴室水栓にある機能を持たせたタイプでほとんど場合、整流や泡沫との切り替え機構がついており、また引き出しホース付きになっています。

 

 

泡沫

ほとんどがこのタイプなのですが、白くなっていてシュワシュワっとする出方です。これは水栓の吐水口の泡沫金具というものが設置されていて、水が気泡を含んででおり、水跳ねしにくく気泡を含んでいるために水量が減り節水になるメリットがあります。

 

 

整流

泡をふくまずそのまま水がでるタイプですが、単に水を出すだけですと、水がよじれてでたりしますので水栓の吐水口整流板というものがついていて、水の出方や水圧を整えてはおり泡沫のように水跳ねしにくくする用意はされております。もしご自宅の水栓がすごく水跳ねがする場合、この整流板がついていないかつ着いているけど水垢などが溜まり機能していないかもしれませので交換されたほうがいいかもしれません。   現在多くの水栓は泡沫吐水になっておりますが、意匠的に水の出方をこだわった商品は整流吐水になっています。

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・引き出しホースの有無

  先に述べましたシャワー機能付き手洗い水栓は、物を洗う・髪の毛を洗う事を想定した商品ですのでほとんどが引き出しホース機能がついています。

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また、一部シャワー機能はないけれど(泡沫吐水)引き出しホース付きというのもありまして、これは物を洗うというより(物を洗うにはシャワー吐水のほうがいいので)洗面ボールの内側を清掃する際に便利だからつけているという水栓になります。      

 

 

・ポップアップ棒の有無

  ポップアップ棒とは水栓の背面に設置されている棒で、これは水を溜める事が出来る洗面器の排水口を上げ下げして洗面ボールに水をためたり流したり操作する棒の事です。

 

洗面器の排水口を上げ下げする場合、その排水口を上げ下げして操作する場合や、別にカウンター面に操作ボタンを設置する場合は必要ないのですが、それがない場合ポップアップ棒付き水栓を組み合わせないといけません。逆に、水を溜めれない洗面器にポップアップ棒付きの水栓でもかまいません。その棒を使わなければいいだけですので。ほとんどのメーカーも同じ水栓でポップアップ棒有タイプ、なしタイプ用意してるのですが水栓の機能・デザイン的制約でポップアップ棒有タイプがない商品もあり、洗面器に水を溜めたい(溜められる洗面器に組み合わせる)場合は別の方法で排水栓を上げ下げする方法をとらないといけないので注意が必要です。

 

 

プッシュシキ排水栓

カウンター面ボタン設置

以上、手洗い水栓の機能や種類の違いについてお話してきました。   次に手洗い水栓の選び方についてお話していきたいと思います。      

 

 

2:選び方のポイント

  上記「手洗い水栓の種類」を読んでいただき、手洗い水栓の種類や機能の違いについてお分かり頂けたかと思います。そして様々なメーカーからそれぞれの機能をもった様々なデザインの水栓が販売されてます。   では、新築や洗面空間リノベーション時に、こんなにたくさん種類があって「どのように手洗い水栓を選べはいいの?」と悩まれる方も多いと思いますので、選ぶ際に知っておいて欲しい事をお話したいと思います。   水栓だけの交換・リフォームの場合についてはこちらお読みください

 

 

・水栓単体だけ見ては駄目

  水栓自体については、その機能、デザイン、品質、組み合わせる洗面器との整合性、コスト等を考慮して選べばいいのですが、では、何をもってその機能、デザイン、品質を設定するか?です。申し上げたいのは、水栓の企画・デザインしている私が言うのもなんですが水栓単体だけ見て決めては絶対に駄目だという事です。すごくシンプルでミニマルなデザインの水栓が気に入ったとして、洗面所空間がシンプルでミニマルな空間でなければ元も子もありません。すごく高級な特徴的なデザインの水栓を選んだとして、そこにコストをつぎ込んだので洗面器は適当にデザインが合わないのを選んだのでは意味がありません。

 

・空間・ライフスタイルイメージが大事

  どんな洗面所空間(例えばインテリアテイストはモダン?クラシカル?和風?)にしたいのか?

 

そこでどんな生活をおこないたいのか?を先にイメージする事が大事、全体のデザイン、バランスが大事だという事です。(例えば、いつも清潔に掃除が楽、地球にやさしく省エネにしたい、ホテル風に優雅な)

洗面所の間取り~洗面化粧台のレイアウトについて  

 

まず洗面所の全体のデザインをそこで行いたい生活をイメージする。そうすれば、どんなデザインや機能を水栓に求めるのかが見えてきます。それが見えてくれば上記「手洗い水栓の種類」で水栓の機能や種類について詳しくなったわけですから、様々メーカーからでている様々な水栓の中からあなたにとってもっともふさわしい水栓が見つかり、理想の洗面空間、理想のライフスタイルが手に入るかと思います。

   

 

 

・水栓から空間デザインをイメージする方法も

  とは言え、必ずといって洗面所に「水栓」は必要なわけですから、水栓は重要な要素である事は事実ですし、水栓から洗面所空間のイメージをもつ方法もあります。   なぜなら私達は、水栓を企画・デザインする際、単に水栓の機能や水栓自体の見た目だけを考えているのではなく、それが設置された空間やそこでの生活シーンをより豊かにする物として考え企画・デザインをしているからです。  

 

・水栓中心に洗面空間コーディネートできるYORISUTTOデザインレバー

 

 

・既知の蛇口(水栓)イメージを無した、morafa

 

  詳しくは下記ブログをお読みください。

水栓(蛇口)選びでこんなに変わる!おしゃれな洗面化粧台の作り方    

 

 

3:まとめ

以上、手洗い水栓の種類と選ぶ際に考えておいて欲しい事についてお話しました。洗面所空間を形成する上で水栓は絶対必要な部材であり洗面所の中心であるとも言えます。と同時に水栓だけでは洗面所空間は成立しえません。

 

洗面所空間・ライフスタイルをイメージしそれにあった最適な水栓を選ぶのが大事とお話しました。また逆に水栓から洗面所空間をイメージ膨らませる方法もあるとお伝えしました。いずれにせよ、この記事を読んでいただいて、貴方が理想の洗面空間・ライフスタイルを実現する上でのベストな水栓を選ぶ上での参考になれれば幸いです。    

 

 

▽洗面まわりを彩るオススメアイテム

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アロマオーナメント Little Pig  BALLON

フォームボトル 泡タイプ マトリス SALUS

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新ホテルタオル「スィート」バスタオル UCHINO

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