これでスッキリ!鏡の清掃法〜洗面所・浴室編
2020.10.14
洗面所や浴室は、湿度が高くなり、水に濡れる事が多く、また歯磨き粉やヘアスプレー、手垢等が付着しやすい場所です。こまめに掃除する事で頑固な汚れが付着しにくくなりますので毎日こまめにタオルなどで拭く習慣をつける事をおすすめします。
今回は普段のお手入れをしていても、汚れてしまった際の掃除方法についてご紹介します。
▽洗面所空間に関する記事も併せてご覧ください。
【目次】
1:鏡の汚れの要因は?
・水垢
鏡の汚れの中で1番厄介といっても過言ではないのが、この「水垢」の汚れです。水道水にはカルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラル成分が含まれており、これらが結晶となって鏡にこびりつきます。水が蒸発するとその結晶だけが残ることでウロコ状の汚れ、水垢が出来ます。一度こびりついてしまうと中々落ちづらく、そのままにしておくと曇りの原因になります。お湯をかけると一瞬綺麗になりますがすぐに曇ってしまう、なんてことよくありますよね。特に水気が多い浴室は気になりますね。
・シャンプーや石鹸カス
シャンプーや石鹸は、どうしても飛び散ってしまうもの。それらがしっかりと洗い流されずに残ってしまった際に汚れとして付着します。鏡に残ったまま乾燥することで、脂肪酸成分が水道水の成分と結合することで「石鹸カス」に変化し、鏡を汚す要因となります。
・銀の酸化、腐食
「定期的に掃除をしているのに、落ちない汚れがある…」「浴室の鏡をよく見てみると黒い斑点の様なものが出来ている」なんてことはありませんか?これは「シケ」と呼ばれる鏡特有の腐食です。
高温・多湿の環境である浴室の鏡の表面には様々な加工が施されていますが、端の境目部分から湿気や薬品がしみ込んでしまったり、傷がついてメッキ部分が露出したり、長期間使用することで経年劣化により黒く変色してシケが発生することがあります。他の要因として、壁にカビ取り剤を使用した際に隙間から鏡の裏側に入り込んでゴムパッキンが傷むことによって、腐食につながるケースもあるので、カビ取り剤の使用には気を付けましょう。
シケの発生は使用状況にもよりますが、浴室の様な高温多湿の場所は早いと2~3年で発生する場合があります。このシケが発生すると残念ながら先程紹介した様な掃除方法では取れず、どんどん広がっていく為、綺麗な鏡にしたいのであれば、鏡自体を交換しましょう。
2:鏡の掃除、お手入れ方法
・新聞紙を使う鏡の掃除方法
最も簡単な方法が、新聞紙をすこしクシャクシャにして水に塗らし鏡全体を拭き取る方法です。窓掃除の方法として有名な新聞紙ですが、同様に鏡にも使用する事が出来ます。新聞紙に使われているインクは汚れを吸着してくれ、薄い膜を張ってくれるのでホコリや汚れが付きにくくなるといった防止策にもなります。汚れが落ちない場合は強く擦るように拭き取ればとれることが多いです。
鏡全体を水で濡らした新聞紙で拭き取ったあと乾拭き用に水で濡らしていないクシャクシャにした新聞紙で拭き取ると、曇りも消えて綺麗になります。環境にも優しくそのまま捨てる事が出来るので手軽に行う事が出来ますね。
・クエン酸を使う鏡の掃除方法
クエン酸は、「水垢汚れ」にオススメの掃除方法です。鏡に付着しやすい水垢汚れは水道水に含まれるカルキが原因です。これらはアルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸を使用する事が有効的です。
まずクエン酸を水で薄め1:40程度の割合で薄め布に含ませ鏡全体に付着させるように拭きとり洗剤が鏡表面全体に付着するようにします。10分ぐらい放置し、今度はスポンジでこすって強固な汚れをふき取ります。中々落ちない場合は、上からラップをして蒸発を防ぎ半日ほど置いておくと良いでしょう。次に水を含んだ布で洗剤を拭き取り最後に乾拭きします。水垢が取れてピカピカになります。クエン酸のスプレーなども売っているので手軽に出来る方法の一つです。
・重曹を使う鏡の掃除方法
掃除でよくつかわれる重曹は鏡掃除でも大活躍します。重曹は特に「シャンプーや石鹸カス」にオススメの掃除方法です。これらの汚れは酸性の為、アルカリ性の重曹を使用する事が効果的です。
重曹小さじ1杯と水100mlを混ぜて薄めます。それを布やキッチンペーパーなどに含ませて拭いた後、乾いた布で乾拭きをしましょう。重層は研磨作用がありますのでとれなかった強固な汚れも落とすことが出来ます。
・ウロコ取りスポンジを使う鏡の掃除方法
クエン酸や重曹は汚れを溶かす方法ですが、もう一つ汚れを削って落とす方法があります。鏡に付いてしまったウロコ汚れや水垢汚れを取るための専用スポンジを使用した掃除方法です。新聞紙、クエン酸、重曹、どれも落ちなかったこびりついた汚れの時にオススメの方法です。鏡は傷つけず、ウロコ汚れだけを削ることが出来る研磨剤です。洗剤は不要でお湯や水だけで簡単に掃除することが出来ます。
種類も様々あり、頑固な汚れを落とすには「人工ダイヤモンド」を使用した研磨剤スポンジがオススメ。ただ、強い力をかけすぎてしまうと傷になることもあるのでご注意を。そこまで研磨力が必要なさそうな汚れであれば、「アルミナ」と呼ばれる研磨剤を使われている物が良いでしょう。
3:鏡掃除をする時の注意点
様々な掃除方法をご紹介いたしましたが、その際に気を付けなければならない注意点もあります。落ちにくい汚れの場合でもクレンザーやたわしなどは鏡の表面を傷つけてしまう為控えましょう。また、曇り止めや汚れ防止加工などの特殊なコーティングは施された鏡には、研磨剤やメラミンスポンジを使わない様に気を付けましょう。コーティングがはがれてしまう要因になります。
また、洗剤を使用する際は酸性とアルカリ性を絶対に混ぜない様に気を付けましょう。混ざると有毒ガスが発生する可能性がありますので、同時に使用することは必ず避けましょう。
4:鏡の曇りや汚れを防ぐためには?
浴室の鏡の場合・・・
浴室鏡の曇りや汚れの大きな要因が水垢や石鹸カスによるものです。勿論小まめに掃除をすることは必須ですが、予め防止策をしておくとより良いでしょう。鏡の水垢汚れは水滴が付着する事で生じるため、水滴を日頃からすぐに拭き取る事が1番の防止策です。
浴室を使用後は、シャンプーや石鹸の汚れをシャワーで洗い流し、水分をしっかりと拭き取ります。お風呂の鏡であれば、水切りワイパー(スクイージ―)や、洗濯前の使用済みタオル等で拭き取るとる事がお勧めです。綺麗に拭き取れるでしょう。
また、窓を開けて換気をしたり、洗濯物を干すタイミングで浴室乾燥機をかけるのも水分を残さない様にするための方法です。特にお風呂の鏡の水垢は蓄積してこびりついてしまうと落ちにくくなる為、お風呂上がりにこれらで水を拭き取る習慣を日頃から身に付けておけば、掃除をするのが楽になります。
洗面所の場合・・・
洗面台の鏡は、手を洗ったりうがいをした際に飛んだ水しぶきやタオルの繊維などが付着しやすい場所です。毎日のお手入れとしては水拭きをした後に乾拭き仕上げをしましょう。目立つ汚れが付いてしまった際には、先程ご紹介したクエン酸を使ってお手入れすると綺麗になります。
洗面所に関しても、水滴が付いたらすぐに拭き取る事が大切です。その他にも、水垢防止剤という撥水性と曇り止め効果を兼ね備えたアイテムや曇り止めフィルムといった市販で販売されている物もあるので、活用するのも良いですね。
5:まとめ
鏡を長く使う為には、定期的なお手入れは不可欠です。汚れの性質に合わせて使い分けることで、ある程度は予防することができ、綺麗に保つことが出来ます。どうしても綺麗にならない場合は、専門業者に頼むことや鏡自体取り換える方法もあります。綺麗な鏡で水周り空間を清潔に保ちたいですね。
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