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お家で最も水を使う場所。洗面所の床材、選ぶポイントは?

2021.02.18

2021.2.18更新

 

洗面所は自宅の中で1番「水」を使う場所。洗面台、洗濯機、お風呂などのあらゆる水まわりが一箇所にまとまっているご家庭も多いでしょう。

今日は、洗面所でよく使われている床材の種類と特徴、選ぶときにどこに注目したらよいのかのポイントをご紹介致します!!

 

▽洗面所空間に関する記事も併せてご覧ください。

WAILEAオーダー洗面化粧台~理想の洗面所空間を求めて~

 

【目次】

1:洗面所の床選び。選ぶポイントは?

  水に強い素材を選ぶ
  掃除がしやすい素材を選ぶ
  足元に優しい素材を選ぶ

2:どんな床素材があるのか?

  CF(クッションフロア)
  塩ビシート、塩ビタイル(フロアタイル)
  無垢フローリング
  複合フローリング
  その他天然床材
  タイル(石張り)
  畳

3:マットを活用する!

 

 

1:洗面所の床選び。選ぶポイントは?

 

水に強い素材を選ぶ

洗面所は自宅の中で1番「水」を使う場所。洗面台、洗濯機、お風呂などのあらゆる水まわりが一箇所にまとまっているご家庭も多いでしょう。顔を洗っている最中に水が飛び散ることもあれば、お風呂の上がりに蒸気が入って湿気が溜まる等も。脱衣所も兼ねている洗面所であれば特に、水に強いかどうかの機能性は必須条件とも言えますね。

 

掃除がしやすい素材を選ぶ

お風呂上がりに髪の毛を乾かしたり、朝はセットしたり、髪の毛が落ちやすい場所でもあります。どんなにオシャレな洗面所にしても髪の毛やホコリが落ちていると清潔感に欠けますよね・・・。サッと簡単な拭き掃除などでお手入れできる、掃除のしやすさもとても大切なポイントですよね。

 

足元に優しい素材を選ぶ

素材によっては水が濡れている状態だと滑りやすいことも。また、ヘアスプレーなどを使用すると飛び散った油が床に落ちて滑りやすくなることも考えられます。小さいお子さんや高齢の方がいる家庭では、滑りやすさや万が一の転倒時のリスクなども考えて選ぶと安心でしょう。素足で利用する機会が多い場所なので、「冷たさ」を感じることも。苦手な方はこの冷たさにも注目してみてくださいね。

 

 

 

2:どんな床素材があるのか?

洗面所だけでなく一般に住宅で使用されている床素材の種類は下記です。

 

・CF(クッションフロア)

厚み1.8㎜から3㎜程度の塩化ビニール素材でできたクッション性のある素材です。汚れが付着しにくく水もはじきます。防かび・防菌効果・耐水性もあります。一般的にCFと言われています。素材単価も安くフローリングにくらべて施工も簡単なので施工費も安いです。木目(フローリング調)・石目・単色・柄など種類が豊富にあります。

 

ただし、傷や剥がれの補修が難しく、重いものを置くとへこんでしまうので、傷ついたり家具配置を変える場合は全体を貼り替える必要があります。
CFを床に張り付ける接着剤やボンドが劣化すると継ぎ目が浮かび上がってくることがあり、耐久性に欠けるというデメリットも。

 

安価ですが、耐水性、対汚れ性に優れているので多くの洗面所やトイレ床などの使用されています。

 

 

・塩ビシート、塩ビタイル(フロアタイル)

長尺物や300角などのタイル状のものがあります。CFもこの仲間ですが、CFより固くクッション性はないので耐久性、耐水性もあり、店舗の床材などにも使われています。木目調・石目調・様々な色柄の商品があります。デメリットとして素材が塩化ビニールなので伸び縮みがしやすく、太陽光などがあたるところではかなり伸びます。ですので、通常壁との取り合い巾木部分でクリアランス(隙間)をとって巾木で隠すようにします。

 

リノリウム

ジュートなどの食物繊維の他、木粉・石灰石コルク粉・亜麻という植物の種からとれる亜麻仁油・顔料などの天然素材からつくられた床材です。特性として、適度な弾力性がありフローリングより滑りにくいという点の他に、亜麻仁油に抗菌作用があり(ですので病院の床などによく使われています)耐久性があります。また、傷が付きにくく水にも強いです。表面柄色も様々なものがあります。見た目が似ている塩ビシートよりコストが高いです。

 

・無垢フローリング

天然木100%で他の木材を使っていないフローリングです。天然木そのものの素材感、質感、温かみ、色合い、また経年変化による劣化も風格をもあじわいとして楽しめ高級感のある素材です。

 

ただし

・天然無垢素材ですので、どうしても反りやゆがみ膨張、伸縮がでてきます、(施工する際に対処することでこれらは最小限には抑えれます)
・傷がつきやすい。ウィールナットなど硬い木種でもどうしても傷がつきますし、杉などの柔らかい木ですと物をおとしただけで傷がついてしまいます。(ただし、複合フローリングでは修復不可能ですが、無塗装ですと水分を含まて膨張させて表面を削る、全面を削りなおす等修復は可能です。)
・水分が染み込む為水に弱いです。シミになりやすく、濡れたままにしておくとカビが生えたりする恐れもあります。(表面をUV塗装やウレタン塗装する事によって、天然木の風合いは多少損なわれますが耐水性をあげる事ができます)

 

木種としては針葉樹だと、ヒノキ・パイン、広葉樹だと、ナラ・チーク・ウォールナット・ヒノキが使用される事がおおく比較的水に強いのはヒノキです。

知っておきたい木材の王様!「ヒノキの特徴と効果」

 

このように水まわりの床に使用する上でデメリットの多い素材なのですが、先に述べた様に、無垢材の良さは経年変化による劣化も風格としての良さだと認識して、デメリットを理解した上で、水に濡れた際は都度拭き取るなど心がけておけば、洗面所にもナラやチークの無垢合フローリングを使用するのは可能で、20年〜30年と使っていただけるかと思います。

 

 

・複合フローリング

無垢材を0.3~1㎜ぐらいにスライスした突板や、2〜4mmぐらいの厚みの挽板を合板に張り付けたも。これは表面に天然木素材をつかっているのでなく、樹脂や紙などに木目柄をプリントしたものを合板にはりつけたシートの複合フローリングもあります。

 

挽板タイプ

無垢板フローリングと同じ質感を持ち下地に合板を張り付けているので反りやゆがみや膨張、伸縮はほとんどないです。但し表面は2~4mmの厚みの無垢天然板なので、傷つきやすく水に弱いです。

 

突板タイプ

厚み0.3~1㎜の天然板を合板に張り付けているので挽板よりさらに、反りやゆがみ膨張、伸縮はほとんどないです。無垢材にくらべて素材の色見や節目など差がなく、品質が安定しててコストが安く、施工も簡単なので施工費も安くなります。その他床暖房対応や防音・遮音機能付きなどもあります。但し、無垢材に比べて質感は落ちます。

 

シートタイプ

表面に天然木は使っていないので木の質感はなく、遠くから見て木材に見えるという商品です。逆にメリットとしてコストが安い表面加工処理により水に強いものもあり、色落ちや変色をしない等です。

 

 

・その他天然床材

 

コルク

断熱性 保湿性、吸音性に優れています。呼吸をするので部屋の湿度を保つ効果もあります。

 

乾燥させたものは、硬さと柔軟性、反りにくいという特徴があります。

 

いわゆるラタンのことをいいます。水に強い 打力性、耐久性があります。

 

足触がいい素材です。

 

 

天然床材は、吸水性があるもの、通気性があるもの、断熱性が高いものなど素材によってさまざまな特性があります。またそれぞれの素材感で裸足で歩いたときの心地よさがあり、他の素材では味わえないデザイン性がありインテリアの雰囲気や機能性を備えています。但し、天然素材ですので、色目や形状のバラツキ、日光のあたる場所では紫外線による変色、伸縮や反りなどのデメリットもあります。

 

 

・タイル(石張り)

耐久性、耐水性があり意匠性もよく高級感がでます。汚れにくいですし汚れても清掃性がいいです。また太陽光が当たる場所でも色褪せしにくいです。デメリットとしては塩ビシートにくらべてコストが高い 熱伝導率が悪いので素足で触れるとひやりと感じる、冬場は特に冷たく感じます。床暖房を設置した場合、温まるまでに時間がかかります。

 

テラコッタ

焼いた土という意味ですが、建材としは、粘土を素材とした素焼き陶器の事です。色合い的いは茶色〜オレンジ色で、給水性が高いです。

 

テラコッタ調のタイル

風合いは劣りますが、防滑性があり汚れに強いです。

 

 

・畳

和室につかわている畳です。畳表(表面)がい草で、畳床(内部)が藁を原料とした床材です。材料に空気が含まれているので、断念性、調湿気効果があり、高温多湿な日本に風土にあっているので伝統的日本住宅の床に使われておりました。通気性をよくしておかないとカビがはえたりしますので、マンションでは、い草をつかわない樹脂畳(内部はスタイロフォーム、いわゆるスタイロ畳にしたり、表面もい草でんく樹脂)が多く使われています。また天然い草に撥水加工したものは、畳表の本来の畳の特性である調湿効果はないのですが、見た目や足触りは同じように作られているので、それにより、本来水に弱い畳が水に濡れる恐れのある場所でも使用可能です。浴室内部を畳にする事もできます。

 

 

 

3:マットを利用する!

皆さんのご自宅の洗面台下に、マットを敷いていますか?お風呂上りの脱衣所のバスマットは基本的にどこのご家庭でも利用している事が多いと思いますが、洗面台の下に敷いているご家庭はもしかしたら少ないかもしれませんね。

 

洗面台は、顔を洗ったりするときに水が飛びやすい箇所。床が濡れたり汚れなどが気になる場合は、洗面台付近の床にだけマットを敷く方法もあります。冬だけ敷いて寒さ対策としても良いですね。また、床材を変えるところまでいかないにも、雰囲気を変えたい場合や汚れや掃除の面で気になるのであればマットを利用することをオススメします。

 

玄関やリビングなどにインテリアとして敷くラグのように、洗面所のマットをラグの様な感覚で使う方も増えています。周りのインテリアや季節に合わせて洗面所マットも変えてみるのも面白いですよ!

 

そこで、機能性もデザイン性も求める方にはオススメなのが、アメリカNYで生まれたchilewich(チルウィッチ)のキッチンマットです。

臭いやカビの増殖を防ぐ、抗菌・防カビ素材「Microban」を使用しているため、清潔に使っていただく事ができます。お手入れは掃除機をかけたり、固く絞った布巾で水拭きするだけなので、日々のお掃除も簡単です。床暖房にも対応しているので、床暖房完備のお家でもお使いいただく事ができます。サイズや色・柄のバリエーションが豊富にあるのでお好きなものに出会えるでしょう。モダンで高級感のあるchilewich独自のデザインは、洗面所をより華やかに彩ってくれます。

 

 

いかがでしたでしょうか。床材が持つそれぞれの特徴を知ったうえで、家族構成やライフスタイルに合った床材を選で見てくださいね。

 

 

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