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部屋によって使い分ける!電球の「色の種類と効果」

2018.12.20

私達の生活に“照明”は欠かせないもの。

照明には、ただ場を明るくするだけではなく空間の雰囲気を創り、
時には音楽のように気分を高めたりリラックスさせる力があります。

そんな照明ですが、お家を建てる時やリノベーションをする時、
また、お部屋をコーディネートする時に照明の「色」まで考えたことはありますか?

 

今回は、照明の光が私達にどんな影響を与えるのか、
また、より居心地を良くする照明の色などをご紹介します☆

 

 

色温度の違いは心理も影響する!?

 

照明の明かりと言っても、様々な色がありますよね。
白っぽい様な光もあれば、オレンジの温かみのある様な色など。

この光の色を数値化したものを「色温度(単位:K(ケルビン)」と呼び、
数値が低いほどオレンジ色、高いほど青色に近づき、真ん中は白色になります。

皆さんの自宅で使っている電球を見てみてください。
実は、私達が使っている電球や蛍光灯には5項目の表記があります。

これらはこの色温度によって、
昼光色(6500K)、昼白色(5000K)、白色(4200K)、温白色(3500K)、電球色(3000K)と、分かれています。

 

この「色温度」は私達のモノ見え方だけでなく、心理にも影響を与えていると言われています。

・電球色(3000K)・・・温かみのあるオレンジ色の光。刺激の少ない柔らかい色です。心に落ち着きを与えてくれ、リラックスできる空間にしてくれる。
・昼白色(5000K)・・・自然な白い光。太陽光と同じくらいの明るさです。雰囲気を明るくしてくれるので、いきいきと活動的にさせる。
・昼光色(6500K)・・・スッキリとした青白い光。クールやフレッシュなイメージでです。脳に強い刺激を与えて興奮を与えることで活性化され、集中力を高めてくれる。

 

また、心理だけでなく行動のスピードまで影響を与えています。
青白い光ほど素早く行動し、オレンジ色の光ほどゆっくり行動すると言われています。

この様に、私たちは無意識のうちに明かりの色温度によって、影響を受けているのです。

 

 

シーンによって照明を選んで、「居心地の良さ」を作る!

 

公共の公共施設や飲食店では「色温度」を意識して、居心地の良さが作られています。

例えば、バーや雰囲気のある居酒屋は温かみのあるオレンジ色の光を使っています。
これは、お客様に長くお店にいてほしいということから、落ち着くリラックスできるような雰囲気にしています。
逆に会社では、昼白色や昼光色などの白系の明るい光が使われています。キビキビと動き集中できる環境が作られています。

日々の生活で、意識して照明を見てみてると、色が全く違っている事に気付きますよ!

 

これを自宅でも活かしてみると、今の環境よりより目的にあったお部屋や雰囲気を作りだすことが出来ます。

 

書斎・勉強部屋

昼光色の照明は、部屋をすっきりと明るく見せてくれ目を覚ます効果があります。
また、脳に刺激を与えて集中力を高めてくれるので、勉強部屋や書斎などに向いています。
はっきり照らしてくれるので文字も見やすくなり、更に覚えやすくなる効果も!

また、味覚を鋭敏にすると言われるとも言われているので、キッチンにもピッタリです。

 

洗面所

昼白色の照明は、自然な白色の明かりなので物本来の色をそのまま見ることが出来ます。
その為、お化粧をする際や服を選ぶ際にオススメ。自宅でいえば洗面所などが向いていますよ。

 

食卓・寝室

電球色の照明は、影がはっきりするので料理に立体感が生まれます。
また、食欲を駆り立てる赤色が鮮やかに見えたり、柔らかな温かい雰囲気のある空間を演出してくれるので、
料理がより美味しく見える照明だともいわれています。

更にリラックス効果も加わるとこで、美味しく食べて楽しく語らう時間を過ごせそうですね。
自宅の食卓には、是非電球色の照明を取り入れたいですね。

また、暖色の明かりはリラックスして就寝する為の寝室にピッタリ。
電球色の温かみのある色には、脳の副交感神経を刺激しリラックスさせる効果があります。
その為、夜に寝る前には昼白色などの白い光ではなく、暖色の光を見た方が睡眠にも良いとされています。

「なんだかお部屋が落ち着かない!」「寝つきが悪い!」そんな方は一度照明を見直してみてはいかがでしょうか。

どんなにインテリアに工夫を凝らしても「落ち着かない寝室」や
「インテリアを貧相に見せてしまうリビング」などに見せてしまう照明をつけてしまうと、
せっかく素敵なインテリアも勿体ないですよね。

照明一つでこれだけ雰囲気や私たちの心理まで影響されるのには驚きですよね。

今過ごしているお部屋も電球を変えれば、ガラッとお部屋の雰囲気を変えることが出来ます。
是非お部屋の魅力を十分に引き出せるような、目的に合った照明を選びたいですね。

 

照明を上手く利用して、より暮らしやすく居心地よい空間をつくってみてくださいね!

 

 


 

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