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知っておきたい木材の王様!「ヒノキの特徴と効果」

2018.11.29

 

木のお家に足を踏み入れた時にふわっと香る、優しい木の香り。
ほのかな清々しくも落ち着く温かみのある香りに、心地よい気分になった経験はないでしょうか。

特に、檜を利用した家は香りがよくリラックス効果が期待できます。

 

今日は、檜を使った家に住みたい!と考えている方や、檜を住宅に取り入れたい!と考えている方に、
檜の建築資材としての魅力をご紹介致します☆

 

檜について

ヒノキはヒノキ科ヒノキ属、常緑針葉樹といいます。
台湾と日本に生息し、日本では、関東(福島県)以南の本州、四国、九州、屋久島にまで分布しています。
乾燥した場所を好んで育ちますが、日本では全国あらゆる場所に植林されています。
特に木曾ヒノキ林は秋田スギ、青森ヒバとともに日本三大美林に数えられ世界的にも有名です。昔から檜は私達日本人とつながりの深い木の1つです。

檜は、建材や内装材、家具、彫刻、櫛、木槌、道具の柄などの小物にも利用されます。
特に建材としては、あらゆる点から優良材として昔から重宝されており、寺の建築などにおいてはなくてはならない材質です。

 

 

檜が住宅に向いている理由

 

高い強度と耐久性

住宅を建てる際にやはり1番気になるのは、耐久性や強度ではないでしょうか。
近年地震などの自然災害が多発しており、長く安心して住むことが出来る住宅にしたいですよね。
檜は厳しい環境下で生き延びてきた木なので、緻密で強靱な特性があります。

檜には、伐採されてから約200年の間は曲げ・圧縮などの強度が強くなり続け、
その後約1000年の年月をかけて徐々に伐採時の強度に戻っていくという驚きの研究結果があります。

それだけでなく、檜自身が持つ抗菌物質のおかげで腐りにくい為更に耐久性が高くなることから、「木の王様」と呼ばれるほど。
木材として世界最高レベルといってもいい程の耐久性や保存性があります。

それを証明するのが、1300年以上の歴史を持つ法隆寺や薬師寺の塔といった歴史的建造物です。
これらは1000年以上経った今現代も維持されています。

檜の強度と耐久性は、歴史が証明してくれるほどの絶大な信頼性がありますね!

 

自然の防虫・殺菌作用

日本では昔から「檜で建てられた家に住むと風邪をひかない」「3年間は蚊がやってこない」という言い伝えがあります。
これは、檜に抗菌作用がある成分が含まれており、檜自体が抗菌されているためです。
お家の大敵であるシロアリなどの害虫を寄せ付けない防虫効果を檜自身が持っているのです。

檜の建材は、建物以外にも例えばお寿司屋さんのカウンターや寿司桶、ネタ箱にも多く利用されています。
また、昔からまな板にも檜がよく使われてきました。
この様な生ものを扱う場所で多く使われているのは、檜の抗菌作用を昔から多くの人が実感しているからでしょう。

また、檜林ではバードウォッチングが出来ないとも言われています。
その理由は、鳥が食べる虫が生息しにくいので鳥が集まらないからです。

檜の持つ防虫・抗菌作用の高さが分かりますね!

 

調湿機能

家の中の湿度の低下はウイルスの繁殖を活発にし風邪などの原因に、
また、湿度が高すぎるとカビ・ダニが発生しやすくなります。

檜には、湿度が高くなると空気中の水分を吸収し、乾燥すると木材の中の水分を放出してくれるという調湿機能が備わっています。
檜の柱1本当たり約コップ10杯ほどの水分を調節できると言われています。

加湿器や除湿器に頼らなくても快適に過ごせる点も檜を建築資材として利用する大きな魅力なのです。
ジメジメとした高温多湿な夏や乾燥する寒い冬。

1年を通して、四季の変化が大きい日本の気候にはとても最適なのです。

 

リラクゼーション効果

総檜造りの家や檜風呂は心地よい安らぎと落ち着きを与えてくれます。
その秘密は、「フィトンチッド」と言われる木材が発する天然成分。
木々は、微生物の活動を抑制させ、自身を守るためにこの成分を放出させています。
私達人間にとっては、リラックス効果をもたらす成分・香りです。

また、この成分は森林の木々が加工され木製製品になっても効果は持続します。
その為、自宅の壁などに檜の木材を使用する事で家にいても森林浴をしているのと同じような高いリラックス効果を得ることが出来ます。

家にいながらにして、こんなリラックス効果が得られるなんで嬉しいですよね!

 

 

このように、檜には自然の様々な建築資材としての魅力があります。

新しく家を建てる方やリフォームを考えている方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 


 

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