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キッチン選びは、まずダイニングテーブルから選びませんか?

2019.07.04

キッチンを選ぶのと、ダイニングテーブルセットを選ぶのとどちらを先に選んでいますか?

 

 

【目次】

1:キッチンを選定する際にまず考えて置く事は?

2:リビング・寝室だって同じ!

3:建築と家具の違いとは?

 

▽キッチン関する記事も併せてご覧ください。

WAILEAオーダーキッチン~理想の住生活空間を求めて~

 

 

1:キッチンを選定する際にまず考えておくことは?

 

 

多くの人はキッチン先に選んでから、ダイニングテーブルを選んでいると思われます。それは、キッチンは給排水やガス、換気、電気等の設備が絡み、基本的には建築工事の範疇であり、ダイニングテーブルは設備工事に絡まない置き家具であり建築工事含まれません。(建築と家具の違いとは?下部の注へ)ですので、先に選定しなければならないのはキッチンです。

 

しかし、それは建築を作る(キッチン設置も建築工事に含まれます)上、つまり施工上の理由で先に決めないといけないというだけであって先に決めたほうがいいという訳ではないのです。建売でなく注文住宅を建てる際、施主は決めなければいけない事が沢山あります。

 

 

間取り、床、壁の仕上げ、お風呂・キッチン・洗面化粧台等の住設機器、照明等々。大きなところからおおまかに決めてゆき、それが決まれば順次細かいか所を決めてゆくのがほとんどです。そして、家が建ってから(住み始めてから)ダイニングテーブル、TVボード等の置き家具、カーテン、ラグ…など建築工事に含まれない家具やインテリア備品を決める流れになります。

 

細かいとこばかり見ていては全体がまとまらないのでこの流れは合理的で自然ではありますが、後からでは好みの家具やインテリア備品を見つけても、スペース的にデザイン的に機能的にコスト的に住宅に合わなかったといった事にもなりかねません。

 

その危険性を事前にわかっていても、つまり家具を含めて総合的に決めたくとも、住宅を建てるためには沢山の事を決めていかないといけなくあれやこれやと悩みますから、どんどん時間が経ってしまい建築工事が進めるためにどのような家具を置くかまだ決めていないのにも関わらず床の素材やキッチンを決めなければならなくなって先に決めてしまった。なんてことが多くの実情かと思います。

 

逆に、「家具等はそんな先に決めれない。図面だけではどんな家具が合うのかわからないから家が建ってから家具を決めよう」「建物を長い事使うが家具がもっと短い期間で交換するから後でいいや」と思われて先にキッチンだけを決めておられる方もいるかと思います。つまり、意識せずにそういうものだからと流れに身をまかせてるか、意識しても時間がないから、また家具の事まで考えられないから、先にキッチンだけを決めているのではないでしょうか?

 

しかし、キッチンの近くにダイニングテーブルを必ずと言っていいほど置きます。

 

 

そして住宅の使い勝手やデザイン・雰囲気は最終的に家具やインテリア備品含めて全体的に的に見て自分好みか合ってるかどうかが決まるわけです。いくらキッチン単体だけを見て機能的でデザインもよく気に入ってたとしても、それにスペース的(求めるサイズのダイニングテーブルを設置できない)に、デザイン的(選んだキッチンのデザインに合うダイニングテーブルがない)に、機能的(ダイニングテーブルとキッチンの高さが自分に合わない)に、コスト的(キッチンにお金をつかっていまい家具にかけれるお金がない)に合うダイニングテーブルがないと想い描いた理想のキッチン・ダイニング空間は実現しません。

 

では、どうすべきなのでしょうか?

 

 

住宅の間取り(もっと言うと住宅のプランニングから家具の選定・配置も考えるべきなのですが)を考慮してそこでどのような生活を行うのか考え、求める住宅の雰囲気・デザインをイメージしコーディネートして双方同時に選ぶのが望ましいです。

 

しかし実際のところ、多くのキッチンメーカーのショールームではキッチンをたくさん展示していますがダイニングテーブルはそれほど展示していませんし扱ってもいません。逆に多くのインテリアショールームでは、さまざまなダイニングテーブルは展示販売していますが、ほとんどキッチンは展示していませんし取り扱ってもいません。ですので両方のショールームに出向きそれぞれ単体を見て、頭の中でコーディネートし双方を選ぶ必要があるのですが、デザイン・建築の専門家でない方が頭の中や図面でコーディネートし空間デザインするのは難しいです。

 

住宅の工事を依頼している工務店さんに、家具などのインテリアについても相談できる方がいる場合や、建築家やデザイナーにデザイン全般・コーディネート全般を依頼している場合であれば、その方に要望を伝え提案いただき話しあって決める事ができます。

 

しかし、そのような工務店でない(コーディネーターがいないからといってその工務店さんが駄目という事ではないです。それぞれ得意分野(例えば省エネ住宅等)売りがありますので)場合や、別にコーディネータやインテリアデザイナーに依頼していない場合、自分でするしかないわけですが、その場合、キッチンショールームより先にインテリアショールームに出向きダイニングテーブルから探して見ましょう。

 

インテリアショールームではダイニングテーブルセットだけでなく、ソファ、照明、カーテン、ラグ等トータルにインテリア用品を扱っていますので、それらすべてについてお客様の相談に乗ってくれます。そして、キッチンは扱っていなく販売していないけれど、どのようなキッチンがいいか(あくまでキッチンの機能ではなくサイズ、デザインに関してです。キッチンの機能面は専門のキッチンショールームで)相談してくれるところもありますのでお勧めです。そのようなインテリアショールームではきっと素晴らしいダイニング家具の提案をしてくれるでしょう。なぜなら、キッチンの相談できない、つまりどんなキッチンを設置するのか知らずしてダイニング空間の家具の提案など出来ない(キッチンがダイニンテーブルがあってはじめて成立するのと同じで、ダイニングテーブルもキッチンがあってはじめて成立する。)訳ですから。

 

ですので「キッチン選びは、まずダイニングテーブルから」と敢えて言っているわけです。

 

また、キッチンをメーカー既成品から選ぶのでなく好みに応じてオーダー造作されるのであれば、そのオーダーキッチン屋さんにダイニングセット含めて相談するのがいいです。オーダーキッチンメーカーの多くは組み合わせするダイニングテーブルのコーディネート可能で、家具選定だけでなく床や壁材のコーディネートもできる事もあります。

 

住宅を建てる上でとかく後回しにしてしまう家具選びですが、後回しにしないためにも「キッチン選びは、まずダイニングテーブルから」を念頭においていただけると、理想のキッチン・ダイニング空間がきっと手に入ると思われます。

 

 

 

2:リビング・寝室だって同じ!

 

キッチンとダイニングテーブルに限った事ではありません。リビング、寝室、テラス…すべての住宅プランニング・素材・仕様決定に言える事です。例えば、寝室を考えますと、一重に6畳の広さを言えど、入り口の位置、扉の開き勝手、収納の位置、扉のサイズ、窓の位置、大きさは違います。そこにベットやデスク・ドレッサー等を置くわけですが、それらの配置を予め考えておかないと同じ広さの部屋でも使い勝手は全然違ってきます。

 

例えば、収納の扉の開きスペース部分に家具をおけないので置き場所が限られてしまいデットスペースができる。入り口から部屋にはいった時の印象は奥に背の高い家具は面積をとる家具を配置したほうが広く感じるがその配置にできない等です。

そういう意味で、「キッチン選びは、まずダイニングテーブルから!」だけでなく、もっと言えば「住宅の設計は家具(椅子)選びから!」とも言えると思います。住宅の新築、リノベーションを考えておられる方は、ハウスメーカーのショールームへ行って色々見てまわるのも大事ですが、同時にインテリア家具屋さんも色々見て回るのをお勧めします。そしていい相談者に出会い理想の住空間を手に入れられる事を望んでおります。

 

 

 

3:建築と家具の違いとは?

 

余談になりますが、建築(キッチン等の住設機器を含む)と家具との違いですが、上記コラムでは一般的な建築工事でのカテゴリ分けです。つまり、一般に工務店は家具まで扱わない事が多いですので。住宅ローンの視点で見ると、建築と家具は明確に違い、住宅ローンに充てれる物が建築、充てれない物が家具の違いになります。一部家具なども含めて住宅ローンが組める銀行(ローン)もあるようですが、一般にインテリア用品、家具の費用は充てれません。

 

住宅ローンと自由に使えるキャッシングローンと比べると前者のほうが圧倒的に金利が安いので組み込みたいと思われる方も多いかと思いますが駄目という事です。それは家具には資産価値(担保価値)がないという捉え方もあるでしょうし、家は住むために必要だから安い金利でローンを組めるようにしているが、インテリア用品・家具はなくても生活ができるという考え方でしょうか?

 

ちなみに、住宅ローンに含めれる住設機器として見れるダイニングテーブル(キッチンと一体化したダイニングテーブル)や、壁面収納(建築壁と一体とした収納家具)等であれば家具ではなく住設機器、建物の一部とみなされ住宅ローンに含めれる場合もあるので、検討の余地があると思われます。

 

 

逆にそうでなく普通の家具なのに(もっと言えば家電や自動車まで…)工務店さんに建築の見積もりにその費用を紛れ込ませるようお願いするオーナーさんや、逆にそれをしてあげると言い営業をする工務店さんもいるようですが、銀行からの不正融資になりますし、住宅ローン控除(残っている住宅ローンの残高に対して所得税や住民税が減免されたり還付されたりする制度)を受けると本来許可される住宅建築費に許可されない家具等の費用を増した額に対して税金が減免される事になりこれは厳密に言うと脱税にあたりますので絶対にお辞めください。

 

しかも実際のところ、いくら住宅ローン金利が低いからといって家具代金などを違法に組み込んだとしても住宅ローンは金額が大きく返済期間が長いので結果的には多く利息を払う事になります。つまりお金を損するという事です。違法な事をしてはいけなしのは当然として表面上の数字に騙されてはいけないという事でしょうか。

 

工務店さんが住宅請負金額に応じてポイントを付与しそのポイントをつかって工務店さんが用意する家具や家電を買えるというサービスをしている工務店さんもいます。家具を工務店の利益からサービス(無料)であげているので問題ないとの見解でしょうが、実際には建築の請負金額に含んでいるわけでグレーゾーンかなという印象を持ちます。

 

 

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