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窓装飾を考える〜インテリア要素のカーテンについて〜

窓装飾を考える〜インテリア要素のカーテンについて〜

   

 

建築の自由度が上がり、窓回りの設計も多様化されてきました。窓は意外と面積が大きく、部屋に入るとまず視線が行くことから窓装飾にこだわる方も多いのではないでしょうか。ただ、窓回りの装飾もたくさん種類がありますね。今回はデザイン性、機能性、両面から窓装飾についてご紹介させて頂きます。


【目次】

1:窓の種類

2:窓装飾の種類

3:種類別メリット・デメリット

4:部屋別で考える窓装飾

5:色で考える窓装飾

 

 

1:窓の種類

 

窓の形には名前があるのはご存知でしょうか。


掃出窓

床まで窓が続いていて、外(ベランダ)に出られるようになっている窓のこと

 

腰高窓
床から窓まで距離がある窓で、立ったときに腰くらいの高さに窓の下部が来る窓のこと


出窓

壁よりも外に張りだしていて、手前に物が置ける台になっている窓のこと


天窓

天井部についている窓のこと

 

窓の形状によって相性のいいアイテムも違いますのでまずは自分のお家にある窓がどの形なのかを確認しましょう。

 

 

2:窓装飾の種類

①カーテン

カーテンとはカーテンレールに布をぶら下げて使う窓装飾のことを言います。


カーテンレールにも種類があり、レールの中をランナーというタイヤのような部品が滑っているものを機能性レールといい、木やアイアンなどの棒にリングが通っている装飾性の高いものを装飾レールといいます。
機能性レールは名前の通り機能重視のもので、レールの滑りが良く、
開閉が楽なので力の弱いご年配の方やお子様にも扱いやすいです。また、ベルベットなどの重たい生地でできているカーテンも力をかけずに開閉ができるので生地を傷める心配がありません。

 

機能性レールはカーテンボックスの中に入れることで隠して使うことが出来ます。カーテンボックスの設置が難しく、デザインにこだわりたい方は装飾レールがおすすめです。装飾性レールはデザイン性に優れており、カーテンとレールのテイストを揃えることでインテリアがまとまり、ワンランク上の空間を作ることが出来ます。

 

カーテンにはドレープとレースがあり、部屋側にかける厚手の布地をドレープ、窓側にかける透け感のある布地をレースといいます。最近はフロントレースというレースを部屋側、ドレープを窓側にかけて、
レースの模様を浮き立たせて立体的に見せるようなかけ方も流行っています。フロントレースにする際、ドレープは濃い色の無地、レースは布地が薄手でプリントや刺繍のあるものにすることで柄が浮き出て見える効果があります。

 

カーテンの仕様には2倍ヒダ3つ山、2.5倍3つ山、1.5倍ヒダ2つ山、フラットなどがあります。これはカーテンレールに対してどのくらいの分量の生地を使ってフックの部分の山が何個になるかを表しています。

 

・2倍ヒダ3つ山
一般的なオーダーカーテンの仕様で、レールに対して2倍の生地を使い、フックの部分は3つ山の仕様になります。たっぷり生地を使うのでオーダーカーテンらしい高級感が出ます。

 

・1.5倍ヒダ2つ山
既成カーテンに多い仕様で、レールに対して1.5倍の生地を使い、フックの部分は2つ山の仕様になります。生地の凹凸が少なく、2倍ヒダと比べるとカジュアルな印象です。しかし、凹凸が少ないので柄を全体的に見せたい生地には向いています。
また、1.5倍ヒダで1つ山という仕様もオーダーカーテンだとできる場合があり、1つ山にすることによってフックの感覚が狭くなり、すっきりしつつも2つ山に比べて高級感が出ます。ただ、フックの数が増えるので現在既成カーテンでランナーの数がぴったりという方はランナーが足りなくなるので気をつけましょう。

 

・2.5倍ヒダ3つ山

オーダーカーテンでもさらに高級感のある仕様で、レールに対して2.5倍の生地を使い、フックの部分は3つ山の仕様になります。2倍よりも生地をたっぷり使うことで生地に凹凸ができ、高級感が出ます。柄のあるものだと柄が寄ってうるさくなるので、無地の生地がおすすめです。また、2倍よりもフックの数が増えるのでランナーの数に注意が必要です。

 

・フラットカーテン

ヒダをとらない完全なフラットな仕様なので、柄のある生地を絵のように楽しめる仕様です。しかし、ヒダをとらないのでヒダが誘導されずカーテンをまとめる際に少しまとめにくさを感じます。あまり開閉のない窓や、部屋の間仕切りなどにおすすめです。

 

②ローマンシェード
カーテンの生地を使った昇降式の窓装飾です。レールは使わず専用のメカを使い、操作はメカの横から出ている紐を使います。シェードは全て下すことで一枚の生地になるので、ファブリックパネルのように使うことが出来ます。カーテンの生地から選べるのでデザインの幅も広く、
生地は上に畳みあがっていくので窓の横に生地のたまりが出来ず、窓回りをすっきり見せることが出来ます。


上部のたまりは窓にかからない位置につけて、採光の妨げにならないように設置位置に気をつけましょう。

 

③ブラインド
アルミや木製などの素材があり、羽根を動かすことで視線を遮りながら調光できる窓装飾です。アルミ製のものは水回りで使えるものもあり、拭くことで簡単にお手入れができます。木製のものは建具の色に合わせることで、部屋に統一感を出すことが出来ます。

また、羽根が縦になっているものもあり、羽根の色を1枚1枚選んでコーディネートすることもできます。ただ、羽根同士に隙間ができるので完全な社交性は得られません。

 

④ロールスクローン
1枚の布を巻き上げながら昇降する窓装飾で、たまりが出来ずに生地を収納することが出来ます。見た目はすっきりしますが、その分カジュアルな雰囲気があります。たまりのとれない小さい窓や、間仕切りなどにおすすめです。また、レーザーカットで好きなデザインを入れられるメーカーもあるので、店舗の装飾としてもおすすめです。

 

⑤プリーツスクリーン
生地が蛇腹状に昇降する窓装飾で、布のほかに和紙などの素材もあり、和室などにおすすめです。完全に下したときも蛇腹状になっているので、ロールスクリーンよりも生地に表情があります。

 

 

3:種類別メリット・デメリット

・カーテン
カーテンはレールに引っ掛けるだけで使えるので、買い替えもしやすく、自分ではずしてクリーニングに出したり、自宅でお洗濯をしたり、手軽にお手入れができるのがいいところです。また、生地の倍率にもよりますが、倍率が高いほど保温性や吸音性、遮音性に優れています。
他にもカーテンは窓の端を巻き込んで収まるので他の窓装飾に比べて遮光性も高いです。(遮光の生地を選んだ場合)


既製品も多いので、費用が安く済むことや引っ掛けるだけなので壁などを傷をつけることもなく
一人暮らしの方などには使いやすいアイテムとして人気があります。しかし、カーテンは横にたまりが出来るので窓にかぶってしまい、窓全面が有効に使えないというデメリットがあります。

 

・ローマンシェード
カーテンの生地から選ぶことが出来るので、他のメカものに比べるとデザインの幅が広いです。同じ部屋でカーテンとシェードを同じ生地でコーディネートすることも出来ます。そして、カーテンよりも見た目がすっきりしています。デメリットはカーテンよりも取り外しが難しいことです。洗濯をするときは紐の通っている部分を写真に撮るなどしておくと迷わず戻せるかと思います。また、メカや部品が壊れた場合にメカを取り外して新しいものをつける工事が必要となります。

 

・ブラインド
光と視線を同時に調整できるので、明るさをとりながらプライバシーを守ることが出来ます。建具などとコーディネートすることで統一感を出す事が出来ます。また、布と違いホコリを吸わないので羽根のホコリを拭いてあげるだけでお手入れができるので日々、清潔にしておくことができます。しかし、濃い色の羽根はホコリが積もっているのが見えるので何度拭いても気になってしまうというデメリットがあります。羽根の色の選び方が大切だと言えます。

 

・ロールスクリーン
生地を巻き取るのでたまりが少なく、すっきりとした印象になります。しかし、窓枠の内側につけても、外側につけても隙間が出来、光漏れしてしまいます。完全遮光にしたい方は窓枠にプレートをつけることで改善が出来ますが、種類が限られます。

 

・プリーツスクリーン
和紙で出来ているものがあるので和室に合い、和紙独特の柔らかい光を取り込むことが出来ます。しかし、クリーニングや洗濯などの手入れをすることができないため、汚れたら買い替えなければなりません。また、ロールスクリーンなどに比べると操作が重く感じられるので力の弱いご年配の方やお子様には向いていません。

 

 

カーテン以外のものはメカモノと呼ばれ設置するために壁か窓枠に穴を開けビスで留める必要があります。そのため引っ越しなどではずした際に傷が残ってしまいます。壁に開けた穴は壁紙を張り替えることで見えなくすることが出来ますが窓枠に開けた穴は補修することができないので賃貸で取り付ける場合や引っ越しの予定がある方は壁につける正面付けという取付位置がおすすめです。また、メカモノは窓のサイズに合わせて作るので次のお家でサイズが合わず使えない場合があります。

 

 

4:部屋別で考える窓装飾

 

・カーテン

居室であれば、どこでも合いますが、遮音性・吸音性が高いので音楽を聞く部屋や、楽器を鳴らす部屋、また声が響いてしまって聞き取りにくい部屋はカーテンにされることをおすすめします。遮光性も他の窓装飾に比べると高いので寝室にもおすすめです。そして、お子様でも開け閉めがしやすいので、お子様のお部屋にもぴったりです。


この時、カーテンをまとめておくタイバック(タッセル)などで事故が起こらないように房掛けはチャイルドセーフティーになっているものにしましょう。また、窓装飾の中では一番豪華にすることが出来るので客間やLDはやはりおすすめです。

 

・ローマンシェード

カーテンと同じ生地で作ることが出来るので、掃き出し窓はカーテン、腰高窓はシェード、という使い方が出来ます。そうすることで全てカーテンにするよりもすっきりとした印象になります。ただし、面になってしまうので窓枠から隙間が生まれ光漏れしてしまうので寝室には向きません。なので、LDや居室、書斎などで使うのが良いかと思います。

 

・ブラインド

アルミのブラインドは水回りに対応しているものあるので、お風呂や脱衣所、キッチンなどにおすすめです。拭けば汚れが落ちるので水回りで使うにはぴったりです。木製のものは男性のお部屋などカーテンでは出せない味わいのあるインテリアにすることが出来ます。羽根の重なり部分から光漏れをするので寝室には向いていません。

 

・ロールスクリーン

窓回りだけでなく、目隠しなどにすることも出来ます。たまりが出来ないので存在感なく使うことが出来ます。しかし、窓装飾の中ではカジュアルな雰囲気があり、LDなどで使う場合は見せ方を工夫する必要があります。ロールスクリーンも耐水性、防汚性のものがあるのでお風呂やキッチンなどでも使うことが出来ます。

 

・プリーツスクリーン

和紙で作られているものがあるので和室との相性はばっちりです。そのため、洋風でクラシカルなインテリアには馴染みにくいです。蛇腹になっているため、障子よりも表情があり、和モダンな雰囲気が作れます。

 

 

5:色で考える窓装飾

 

形が決まれば、次は色です。部屋によっても向いてる色、向いていない色があります。部屋の役割と部屋全体の雰囲気を考えて色も決めていく必要があります。部屋の色は大きく分けて「ベースカラー・メインカラー・アクセントカラー」の3つに分けられます。

 

・ベースカラー【70%】
床・壁・天井の色がベースカラーとなります。部屋の一番基本的な色で、毎日見ても飽きが来ません。天井と壁は、色やアイボリーでそろえるのが一般的で、床は茶系が多いです。

 

・メインカラー【25%】
ソファや家具・カーテンの色がメインカラーとなります。変えることが難しい壁や床と違って、好みや季節・気分で色を変えることが出来ます。色の濃さや柄によって部屋の雰囲気がガラリと変わるので、自分らしい色を選ぶことが大切です。カーテンの色にこだわる理由もここにあります。

 

・アクセントカラー【5%】
クッションや照明・小物雑貨などの色がアクセントカラーとなります。多彩なカラーをアクセント使いすることで、部屋にメリハリを生み出します。メインカラーと同様に好みや季節・気分で簡単に色を変えることが出来ます。それではカーテンは何色にしたらいいですしょうか?色別に解説していきます。

 

 


暖色である赤系は人の良くを増進させ会話を弾ませてくれます。興奮作用のある色でもあるためリラックスしたい寝室や勉強部屋は避けた方がいいですが、リビング・ダイニングなど人が集まり楽しい時間をすごす場所にはぴったりです。温度を感じさせる効果もあるので、寒い冬や北向きの部屋にもおすすめです。カーテン全体が赤だと重い印象になるので、柄や差し色で取り入れる人が多いです。

 

・緑
緑は自然をイメージさせ、心身に安らぎを与えてくれます。一息ついて落ち着きたい書斎・寝室・リビングにぴったりです。緑はほとんどの色と調和することが出来るので色選びに迷ったら緑系を選ぶのがおすすめです。

 

・オレンジ・黄色
オレンジは食欲を増進させ食事を美味しく見せてくれます。他にも活発でプレッシャーを和らげる効果があります。ダイニングやキッチンにぴったりなカラーです。また、黄色は心を陽気にしてくれます。部屋の雰囲気が明るく、にぎやかになり、会話が活発になります。乾いた印象も受けるのでキッチンやサニタリーなど水回りにもおすすめです。

 

・青
青は気分を落ち着かせ、集中力を高めてくれます。趣味や勉学に打ち込みたい書斎や勉強部屋にぴったりです。暖色と比べ温度を低く感じさせたり、食欲減退の作用もあるので北向きの部屋やダイニングは避けた方がいいかと思います。また、清潔感もあるので水回りで用いるのもおすすめです。

 

・黒・グレー
黒はモダンでかっこよく、生活感を感じさせません。面積が多すぎると暗い飲食になるので注意が必要ですが重厚感・高級感を演出してくれるので気品のあるおしゃれな空間を作ることが出来ます。濃い色のほうが遮光性が高くなり光を遮るので書斎や趣味の部屋など外の世界を忘れて没頭したい空間にはぴったりの色です。グレーは刺激が弱く癒しの効果があります。いろんな色に合わせやすく包容力・柔軟性があることからリビング・寝室・書斎など幅広い部屋に用いることが出来ます。

 

・白
清潔感をもたらし、部屋での居心地を良くしてくれます。部屋を広く見せる効果もあり、一人暮らしの部屋などにぴったりです。北欧調・和風・モダンなど幅広いスタイルに合わせることが出来、他の色を引き立ててくれるので使い勝手のいい色です。ただ、白は光を反射するので部屋自体を真っ白にしてしまうと少し落ち着かない印象になります。アクセントカラーを上手に取り入れることで白でも落ち着く空間を作ることが出来ます。

 

カーテンはインテリアの中でも最後に選ぶといいと言われています。その理由が家具やラグなどの形や色の幅が狭いものから選び、最後に色や形の豊富なカーテンでまとめるとスムーズに選べるからのようです。ぜひ、自分の生活に合った窓装飾を選んでくださいね。

 

 


 

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